手のひらの終焉
スクセが立ち上がって呼びに行った。
「リャウカ、良かったね。
これで僕たち、本当に仲間だって」
イズミが跳ねるように飛び出してきた。
リャウカは黙って微笑んだ。
スクセがマモウルを連れて戻ってきた。
マモウルを大事そうに扱っているのが分かる。
ここの誰もがそうだった。
砂漠の過酷さは仕方がないが、
それ以外の全てのことから彼女を守ろうとしているように見える。
スクセの、
彼女に対するやさしい物腰を眺めていたら、
誰かの強い視線を感じた。
見ると、
この場でただ一人、
笑っていないマモウルが、
リャウカを見ていた。
「リャウカ、良かったね。
これで僕たち、本当に仲間だって」
イズミが跳ねるように飛び出してきた。
リャウカは黙って微笑んだ。
スクセがマモウルを連れて戻ってきた。
マモウルを大事そうに扱っているのが分かる。
ここの誰もがそうだった。
砂漠の過酷さは仕方がないが、
それ以外の全てのことから彼女を守ろうとしているように見える。
スクセの、
彼女に対するやさしい物腰を眺めていたら、
誰かの強い視線を感じた。
見ると、
この場でただ一人、
笑っていないマモウルが、
リャウカを見ていた。