手のひらの終焉
素性
「普通の家の普通の子、ねえ」
スクセがつぶやく声で、
リャウカはまどろみから覚めた。
一瞬、
夢の中にスクセは現れていた。
マモウルの傍から離れると、
真っ直ぐにリャウカの傍に来て笑いかけた。
そして、
スクセの声に起こされた。
もうみんな寝静まっていると思っていたのに、
じゅうたんで仕切られた向こう側には、
人の起きている気配があった。
スクセがつぶやく声で、
リャウカはまどろみから覚めた。
一瞬、
夢の中にスクセは現れていた。
マモウルの傍から離れると、
真っ直ぐにリャウカの傍に来て笑いかけた。
そして、
スクセの声に起こされた。
もうみんな寝静まっていると思っていたのに、
じゅうたんで仕切られた向こう側には、
人の起きている気配があった。