手のひらの終焉
「彼女は普通の家の子だったって言ってたけど、

違うんだ。

彼女の家は、

オアシス都市を一個所有するほどの富を持っていた。

それを治められるだけの力を、

彼女の父親は持っていたということだ」

「凄いな」

「けれど、そこにいた銀髪の少女が、

特殊な能力を欲している組織の眼にとまってしまったんだな。

彼女は誘拐され、オアシス都市は破壊された」
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