手のひらの終焉
でも、

そのことが気にならなかったわけではない。

兵器として使われることにうんざりしていたとはいえ、

他に行く場所のないリャウカにとって、

組織は肉親達と間接的につながっているかも知れない唯一の場所だったのだ。

それを捨ててまでスクセ達についてきたって言うのに、

スクセの言い方はヒドすぎないか?

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