死神⭐アシスタントッ!
霊?!
……本気なのか?

「生きてるやつが霊体になれるわけないだろ」

そんなことできるハズない。これだけは自信を持って言える。
どんなに科学が進化しても、『霊現象』については解明できてないことは知ってるつもりだ。

「それができるんだよね」

彼女の言葉がハッタリなのかそれとも──真実なのか。

「冗談だろ」

現段階で、俺は信じることができなかった。

「信じられないならそれでもいいけどね」

そう言うと彼女は右手を上に上げて、何やら呪文を唱え始めた。


『○×△□※○×△□※』


漢字の呂律。しかし具体的な言葉までは聞き取れなかった。

その言葉を言い終えるとすーっと彼女は静かに息を吐いた。

何も起こらないと油断したのもつかの間、

俺は意識を失っていた。
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