First Love
蓮があまりにも苦しそうに言うから涙が自然と出る。

「真梨愛。本音を言ってくれ」

『わっ私。本当は寂しかった。ちょっとでも会えたら声を聞けたらそれでいいって思ってた。だけどやっぱり寂しくて。』

「ごめん」

今度は蓮が下を向く。

私は気付けば蓮を抱きしめていた。

『でも、今日デートしてくれたからいいの。それに蓮今仕事が楽しいんでしょ?私は蓮の邪魔したくなかっただけだから。』

「真梨愛」

『だけど、たまにはこうやってデートしてよね。会えなかった分抱きして。』

「あぁ」

そう言って蓮は私を強く抱きしめた。
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