Honey Love
「今度は一緒に入る?お風呂」
「……、え?」
「この前は入りたそうな顔してたくせに~」
と、可愛い笑顔で私をからかう凜久。
うう~……
いくら空ちゃんが相手とはいえ、私はちょっぴりヤキモチ妬いちゃって……。
「んっ……、凜久お兄ちゃんくすぐった……」
「こら、変な声出さない」
「ふふ~」
ドアの向こう、まるで付き合いたてのカップルみたいな会話。
耐えきれなくなった私は、夕ご飯の後片付けを手伝った後速やかに帰宅。
「ヤキモチ妬く瑠璃も可愛いよ」
「も、もう……っ!」
私が怒ったその時だった。
「凜~久お兄ちゃ~んっ!」
「「え!?」」
突然、耳に届いたその声に、私と凜久は顔を見合わせる。
バタン!と思い切りドアが開くと空ちゃんが凜久に飛び付いた。