Honey Love
「分かってる?プロポーズだったんだよ?」
「う、うん……」
「本当は俺が先に言いたかったんだけど」
――瑠璃から先に聞けるなんて。
ささやく凜久に、反撃開始。
「な……っ!凜久から言わせたくせにっ」
「瑠璃の口から聞きたかったんだ」
――この唇からね。
細長い凜久の人差し指が、私の唇を持て余すように滑って。
じれったく、くすぐる。
たっぷりと焦らされれば、向けられるのは凜久の熱い視線。
その視線に、酔わされ……て。
「口、開けて?」
――もう、ダメ。今すぐキスしたい。
焦った声をこぼす凜久、恥ずかしさでなかなかそれが出来ない私。
「……っ」
固く閉じた唇の分かれ目を、凜久の舌先がゆっくりと移動して。
思わず息を吐き出してしまった瞬間を狙って、あっという間に凜久の侵入を許してしまう。
「……っ、…ふぁ……」
逃げ出そうとする私を、凜久が追いかけて、絡めて溶け出して。
丁寧に、だけどどこか強引に私の中をかき回す。
「我慢しようと思った、けど……やっぱ無理。今すぐシたい」
最後に、私の唇に音を立てて吸い付いた凜久の熱っぽい声。
「……」
断れる訳なんて、ない。