Honey Love
私も、凜久と――…
「あ、赤くなった」
――もしかして今、えっちなこと考えた?
ぼぼぼ、とさらに顔を赤らめる私に凜久がクスクス笑う。
「今は指輪なんてないけど……」
凜久がポケットの中を探って。
「これが、その変わりね」
そう言って私の右手の薬指につけてくれたのは、赤い花が埋め込まれたプラスチックの指輪。
「ありがと……」
いつか、凜久と――…。
チャペルの鐘が頭の中を鳴り響いて。
おめでとう、なんて飛んでくるのはみんなからの祝福の言葉。
この言葉の魔法が
永遠に消えないようにって
この瞬間に生まれた愛が
確かに、今
ここにあるって。
「……んっ、凜久……」
もっともっと実感させて
どこまでも私を
女の子にさせていって
ねぇ、
凜久大好きだよ――?
この先も
ずっとずぅっと……
* E N D *