Honey Love
『さっきはごめんねー?今から瑠璃の家に戻るから』
――何を作るかもう決まったでしょ?
買い物付き合ってあげるから!
なんだか少しテンションが高めのあおい。
何かいいことでもあったのかな?
『鈍感な瑠璃にも、やっと話す時が来たわね』
「え、……?」
『凜久くんはもうとっくに気付いてたわよ?』
何のことについて言っているのか分からなくて……
『家に着いたら、ちゃんと話すから』
そう言って、電話は切れてしまった。
「とりあえず、買い物は付き合ってくれるんだよね」
服を着替え、あおいが来るのを待った。