Honey Love


「はい、あ~ん」

目の前、差し出されたマシュマロは恋い焦がれて熱々になった部分にチョコをまとっていて。


「……ん、」

今度は意地悪をされることなく、私の口の中へと運ばれる。



――あ、溶ろけちゃう。


チョコと共に溶けていくのは、柔らかいマシュマロのような

私自身のハート。


まさにそれは……
チョコ色マジック。




「瑠璃、目がトロンとしてきた」

「え……っ?」

そういう凜久だって、熱っぽい瞳に私を映さないで……。


体まで――熱くなってきちゃう。


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