Honey Love



もし
ここで何かを言ってしまったら

もっと
状態が悪くなってしまうことを

嫌という程、分かっていた。




教室を出ても
行くあてなんかなくって。

足を引っ掛けられて、
途中転びそうになりながら



ひとり、ふらふらと……さ迷う。



「もう嫌だ……帰りたいよ」

瑠奈と遊くんのいる、街に。


1度
壊れてしまった関係を

また、――…

瑠奈が
まだ私を憎んでいるとしても


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