Honey Love
「もちろん最後に瑠璃もおいしく頂きました」
「――お前、徐々に変態に近付いてってるな」
「そんなことないよ?」
チョコの付いた唇を舐めた瑠璃が悪いんだよ?
とは、さすがに言えないけど。
ホワイトデーが2週間後に近付いた今、ヨウとチョコのお返しについて話すのも悪くないと。
そう思った、今日この頃。
ヨウにホワイトデーの予定を聞いてみたら、彼女に何かプレゼントを買うって言ってた。
――瑠璃は何したら、喜んでくれるかな?
じぃっと瑠璃を見つめていると。
「……ん?」
ノートを見つめていた瞳をこちらに向け、動かしていたペンをピタリと止める瑠璃。
薄茶色の大きな瞳。
ベストな角度で首を傾けて笑う。
ああ、もう……
何でいちいちこんなに可愛いの?