Honey Love
「うんっ」
ケータイに付けられたフカフカしたクマ。
このクマは、随分前から瑠璃が好きなモノ。
ペンも、このキャラクターのものを使っているみたいだし。
「カフェオレ作ってくるね」
「ありがとう」
そう言って、部屋を出る。
――『瑠璃が大好きなクマ。その大きなぬいぐるみがあるお店見つけたよ~』
って、わざわざ教えてくれたのはヨウの彼女。
瑠璃の親友。
売れちゃうと困るから、もう購入済み。
可愛くラッピングされて、今は外の世界を夢見てクローゼットの中で眠っている。