Honey Love


ヤバい……、瑠璃が酔ってしまったのは完全に俺のせいだよな。


どうしようか――?

とりあえず、チョコの入った箱を瑠璃から奪う。



「瑠璃、もうおしまいね……?」

そう言うと

「うん……」

シュンとしてしまった。


これ以上酔ったら、大変なことになる。


「水、持ってくる」

チョコしか食べてない瑠璃。


渇いた喉を潤すのと、酔いを覚ますのに最適な飲み物。


寄りかかったままの瑠璃を、優しく剥がそうとした瞬間だった。



「やだ……っ」

「え……?」

そんな間抜けな声を出した俺に、必死に抱きつく瑠璃。


胸に顔をうずめ、背中に腕まで回して隙間がないって程にピッタリとくっ付いて来る。


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