Honey Love



なんだろう……
このカンジ


男の子は苦手なはずなのに

このふたりの間はすごく居心地がよくて――…


私は黙って
私を挟んで通り過ぎていく会話にただ耳を澄ませていたんだ。




……あ、そうだ…

私まだふたりの名前を、ちゃんと聞いてない。



「…あ、あの……」

「……ん、?」

私の小さい声に気付いたりくくんは、口をモグモグさせながら私の方を向いてくれた。


ようくんはというと……

購買で買ったパンみっつをたいらげ、芝生に寝転がっている。


< 18 / 208 >

この作品をシェア

pagetop