Honey Love
「瑠璃は俺のだもん」
「……っ」
「そうでしょ!」
「は、はい……っ!」
子供っぽくなったり、甘えてきたり――かと思えば急に怒ったり。
――『ナイショ!』
ま、そのうち分かるって。
いつも以上にスキンシップをはかってきたあおい。
それを凜久たちに見せてたのって……。
「ヤキモチ?」
「ふんだっ」
唇を尖らせながら、プイッとそっぽを向く凜久になぜか胸がキュンとなる。
「こんなの、取っちゃおうよ」
急に凜久の瞳が妖しげに陰り始める。
意地悪を兼ね備えた妖艶な瞳に見つめられると
「ダ、ダメ……」
うまく抵抗出来なくなる。
動作が一瞬遅くなってくるのは、間違えなくその瞳に犯されているせい。
背中に回された手にホックを外されてしまえば、もう私を隠してくれるものなんてないんだ。
「可愛い、瑠璃」
そっと、肩ひもをずらそうとする凜久の指先。
ブラのカップが落ちそうになった時だった。
――ピンポーン!
部屋のベルが鳴る。
「あ……、凜久」
目で懇願しても、意地悪な指先は肌を滑るばかりで。
「今はこっちのが大事。カギ、閉めたし」
得意気に凜久が笑った時だった。
――ピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポーン!