Honey Love
私がいくら人見知りだからって、ひとりで行かせるなんて……
って思ったけど、
なかなかお家を訪ねられない私がようやく入る勇気が湧いてきたのが、このお店。
ハニーハウス。
引っ越しのあいさつ、1件目。
「最近こっちに引っ越して来たんですって。
中学2年生なのよ……凜久くんも仲良くしてあげてね?」
おばさんのその言葉に、また私に視線が戻ってくる。
その瞳はさっきよりも、少し大きくなっていて。
何……?
何か変だったかな?
「名前は?」