Honey Love



「それ、なに……?」

「……、え?」


あいさつが終われば、このまま長居しては迷惑がかかると思ってすぐにハニーハウスを出た。


りくくんは、このお店で何かを買ったらしくて

片手に袋を下げている。


そういえば、
メニューにはハニーバーガーとかハニーシェイクとかあったっけ。


可愛い名前……って思ったんだ。


そんなお店から、一歩外へ出たとき。


先に声を上げたのはりくくんだ。


指差すのは私が持つバッグ。


その中には、私がお母さんに手伝って作ったお菓子。

花柄の小さな袋にそれぞれ2個ずつ入れてラッピングした

――チョコチップのスコーン。


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