Honey Love


――と、その時。


「彼女にプレゼントされるんですか?」

『わッ』
『きゃッ』

突然、定員のお姉さんに捕らわれるボクら。


「実はこれ、カップルに人気なんですよ。どちらか良かったらお包みしますけど?」


『……きゃー!もっと言って、もっと押して!』

お姉さんの手の中で、もはや…絶叫。


まぁ、仕方ないか。

最近、ボクら売れてなかったものね。


それに……
もし“ふたつ同時にお買い上げ”された時

“カップルに人気”
な、訳だから1/2の確率で……
彼女の方に行く訳だ。


この男の子の彼女――
少し興味がある、かも。


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