Honey Love
もうすぐ、冬休みも終わる。
カフェオレの湯気が立ち込める、僕の部屋。
僕は受験勉強、瑠璃は冬休みの宿題。
少し休憩ってことで瑠璃にカフェオレを作ってあげたんだけど。
「…おいしい……」
最初はそう言って飲んでいたのに眠気覚ましの意味で持ってきたのに……
目がトロンとしている瑠璃は、すごく眠たそうだ。
「ん……」
コトッとカップを机に戻すと、また勉強に取りかかっている。
――でも。
トロンとして溶けそうな瞳はやっぱりそのままで。
時々コクコクと頭を揺らしながらも、ペンを離そうとしない瑠璃に耐えかねて
「僕のベッド使っていいよ?」
なんて、下心見え見えな言葉を口にしてしまった。
「…ありがとう……」
なんて言いながら、いそいそとベッドに潜り込む瑠璃。
きっと睡魔が邪魔をして、僕が言った言葉の“ちゃんとした”意味を分かってないんだろう。
頭まで布団を被った瑠璃を見計らって、ベッドの上に乗った。
「キスしちゃうよ?」