Honey Love


「そういえば、さぁ…」

あの消しゴム、なんて書いてあったの―――…?


瑠璃から目を逸らさず、聞いてみると。



「――…ッ」

ボンッと、何かが弾けたように瑠璃の顔が赤く染まった。


「ね、教えて……?」

瑠璃の耳に唇が触れてしまう位に近付いて、甘くささやく。

瑠璃に
“先に”言ってもらう為に。



「秘密だよ…ッ」

僕が思っていたより、瑠璃は手ごわかったみたい。




――………なら、


「言ってもらうまで……止めて、あげない」

弱いと知っている、瑠璃の弱点を探し出す。

フワフワした髪を耳の後ろにかけ赤くなっている耳をさらけ出す。



「あ……ッ」

耳のふちを舌先でツツ……と、優しくなぞる。

変なスイッチが入る前に、早く瑠璃が先に降参してよ。


じゃないと……


「……やぁッ、凜…久…」


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