Honey Love
瑠璃が嫌がっても、止められないかもしれない。
甘い甘い声を
もっと聞きたいって――……我慢出来なくなるかもしれない。
「ほら、教えて?」
カプッと瑠璃の耳に優しく噛みついた。
「……――、って書いたの…!」
「え、?何…?聞こえない」
「……凜久って、書いたの…!」
「……ッ」
そんなの、反則だよ。
瑠璃が先に言ったら“これ以上”は、止めようと思ってたのに。
赤く染まったほっぺ
今にも涙が溢れそうな
薄茶色の滲んだ瞳
ふっくらとしたピンク色の唇
瑠璃の全てが
――…僕を煽って止まない。
「いつから?」
今度こそ、観念したようにポツリポツリと瑠璃が話し始めた。