Honey Love
「夏休みに入る前……」
「うん」
「凜久との……」
「うん」
瑠璃が短く言葉を区切る度に、相づちを打つ。
「距離が縮まりますように、って……」
「うん」
「願いを込めて……」
「うん」
「うっ……ふぇ…、」
「何で泣くの?」
「だ、だってぇ……っ」
ぐずぐずと泣き出してしまった瑠璃。
そういうとこが、もうたまらない程可愛くて。
「嬉しい」
「……ふぇ?」
「瑠璃がずっとそう思っててくれて」
瑠璃の体を起こすと、キュッと抱きしめた。
「ん、凜久……」
瑠璃もすがるように、僕の背中に腕を回す。
「じゃああの夏休み……毎日のように僕に乗っかって起こし「きゃああっ」