Honey Love
真っ白なシーツの中、腕の中に感じる温度と、柔らかい髪
そして――…
「んん……」
小さな唇からもれる、息遣い。
ベッドの脇に置いてある目覚まし時計を手を伸ばして探る。
――ジリリリリッ!!
「ひゃあ……っ」
手探りだったから、ボタンを押してしまったらしく……
部屋に大きく響くのは
目覚まし時計のベルがけたたましく鳴る音。
ベルの音にびっくりした瑠璃は、僕の胸の中でビクリと体を震わせた。
――ジリリ……ッ
急いで目覚まし時計を探り当て、ベルの音を止める。
「ごめん、起こしちゃったね」
「ううん……」
瑠璃は顔を赤くさせらながら、ほっぺをピタッとくっつけてくる。
キュッと目をつぶる仕草に
胸がキュンッて音を立てて――。
時計を見れば、もうすぐ4時を回ろうとしている。
「まだ、こうしてられるよ」