Honey Love
「ここじゃアレだから……、屋上でもいいかな?」
「は、はい……」
女の子の冷たくて
突き刺さるような視線を背中に浴びせられながら
私は
目の前の男の子に着いていく。
告白をされるのは……
転校して初日、3度目。
クラスでのあいさつもそこそこに私は、ひとり孤立してしまった。
最初は、ちらほら話しかけてくれた子がいたんだけど……。
きっと、男の子に呼び出されるのが原因なんだって。
それが分かったところで
孤立してしまった今
人見知りな私が自分から声をかけにいくなんて、到底出来なくて。