Honey Love


「――…ッ、」

凜久の固まった視線の先には、空ちゃんの……黒いパンツだった。



――バタン…

まるで嵐が去ったような静けさが部屋に広がる。

雨が降った後に、青空が広がるような。


――残念ながら、そんな清々しい空気なんてなくって。

変わりに部屋に広がるのは、じめじめとした重くて湿った空気。



ワンピを押さえ、その場に立ち尽くしたままの私。


パンツ……凜久に、見られた……ズーンと重い頭は俯いたまま。



「瑠璃?」

凜久の優しい声が降ってきて、顔を上げる。


「白も好き」

優しい声とは、裏腹に意地悪な曲線を描いた唇。


「ほら、おいで」

まだ放出状態のままだった私は、凜久に手を引っ張られたままベッドへと腰を下ろした。


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