夏と秋の間で・乙

 それから二週間。



 暦の上では秋だというのに、まだまだ暑さが身に染みる9月1日、気だるい校長の話と共に新学期が始まった。



 夏休みに色々しようと思っていた望巳だが、考えがまとまらず、結局春休みと同じトコロで短期バイトをすることで終わった。



 春休みの時とは違い、使い道が決まってないバイト代だったが、服を買い、タバコをまとめ買いをしまえば残りは驚くほど少なくなってしまうから不思議なものだ。



「望巳、悪いけど今日手伝ってくれ。」



 休み明けの学校は学園祭一色である。



 学校中に木材が集められ、出店の準備に追いやられる。



 特に各部活動では、主な大会が終わったということもあり、それら全てのエネルギーがこの赤塚祭に注がれる。



 その熱気たるや、すさまじいものである。



 特に、今年は三年生が引退したということもあり、メインで活動するのは望巳たち2年生。



 これで、活気付かない方がどうかしている。



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