夏と秋の間で・乙
「それで、返事は?」
当然の質問。
「まだしてない。」
誤魔化すつもりもなく、本当のことを答える
「そう・・・なんだ・・・。」
「だけど、明日には答えを出そうと思うんだ。」
「え?」
「だからさ・・・。」
「待って!」
そこから先の言葉は亜紀によってさえぎられた。
「なんで・・・それを私に言うの?」
亜紀の声は震えていた。
泣きそうだった。
ここから先を聞くのが怖い。
彼女の表情と態度が全身全霊でそう語っていた。
だけど・・・・・・。
・・・・・・・・・そんなの決まっているだろう・・・・・・・・。
「・・・・・・・・・親友だと思ったからに、決まってるだろう。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コレが答え。