夏と秋の間で・乙
「彼?・・・・彼氏・・・・いるの?」
よく、漫画で見る『ガーン』という効果音が、頭の中で響いた気がした。
先ほどまで高揚していた気持ちが、一気に奈落の底へ落ちる感覚が望巳を襲う。
絶望とは、こういうことを言うのだろう。
「うん。4月の終わりごろから付き合いだしたんだけどね。ほら、生徒会長の早川先輩。斉藤君知っているでしょ? 早川先輩は斉藤君のコト、よく知っていたよ。」
そりゃ・・・色々、お世話になっている先輩だし、知らないハズないが・・・。
「そ、そうなんだ。」
返事を返すのが精一杯。
「うん、ずっと憧れていたんだけどね。今年の春に思い切って告白したら、OKしてくれて・・・。実は、これからその早川先輩のデートなんだ。」
うれしそうに言う大場さんに自分はなんと言うことができるのだろう。
ましてや、相手は早川先輩。赤塚学園一のナイスガイだ。
少し、サンマに惚れるというおかしな部分もあるが、基本的に自分に勝ち目がないことぐらい、考えなくても分かる。
よく、漫画で見る『ガーン』という効果音が、頭の中で響いた気がした。
先ほどまで高揚していた気持ちが、一気に奈落の底へ落ちる感覚が望巳を襲う。
絶望とは、こういうことを言うのだろう。
「うん。4月の終わりごろから付き合いだしたんだけどね。ほら、生徒会長の早川先輩。斉藤君知っているでしょ? 早川先輩は斉藤君のコト、よく知っていたよ。」
そりゃ・・・色々、お世話になっている先輩だし、知らないハズないが・・・。
「そ、そうなんだ。」
返事を返すのが精一杯。
「うん、ずっと憧れていたんだけどね。今年の春に思い切って告白したら、OKしてくれて・・・。実は、これからその早川先輩のデートなんだ。」
うれしそうに言う大場さんに自分はなんと言うことができるのだろう。
ましてや、相手は早川先輩。赤塚学園一のナイスガイだ。
少し、サンマに惚れるというおかしな部分もあるが、基本的に自分に勝ち目がないことぐらい、考えなくても分かる。