夏と秋の間で・乙
太刀魚 亜紀
「暇だな・・・・。」
速人がいなくなり、他の連中もバイトだ部活だと捕まらない、そんな気だるい新学期初日の放課後。望巳は人気のない体育館の裏庭に来ていた。
そこで、誰にもばれないようにタバコを吸うのが、暇なときの望巳の行動パターンである。
結局、その後小林が帰ってくることはなかったが、まぁ明日になれば何事もなかったかのように学校に来ているだろう。
あいつは、そういう男だ・・・。
「あぁ~、タバコ吸ってる~。いけないんだぁ~。」
何気に空を眺めていると、後ろから女の声が聞こえた。
聞きなれた女の声。
わざわざ顔を向ける必要もないのだが、一応律儀に顔を向ける。
「なんだよ、サンマ?文句あるのか?」
望巳の目に映ったのは、長髪の髪の毛に大きなリボンが特徴の大きな眼をした女の子。世間の一般水準的に見れば可愛い部類に入るのだろうが、望巳はそんなことを思ったことは一度もない。
速人がいなくなり、他の連中もバイトだ部活だと捕まらない、そんな気だるい新学期初日の放課後。望巳は人気のない体育館の裏庭に来ていた。
そこで、誰にもばれないようにタバコを吸うのが、暇なときの望巳の行動パターンである。
結局、その後小林が帰ってくることはなかったが、まぁ明日になれば何事もなかったかのように学校に来ているだろう。
あいつは、そういう男だ・・・。
「あぁ~、タバコ吸ってる~。いけないんだぁ~。」
何気に空を眺めていると、後ろから女の声が聞こえた。
聞きなれた女の声。
わざわざ顔を向ける必要もないのだが、一応律儀に顔を向ける。
「なんだよ、サンマ?文句あるのか?」
望巳の目に映ったのは、長髪の髪の毛に大きなリボンが特徴の大きな眼をした女の子。世間の一般水準的に見れば可愛い部類に入るのだろうが、望巳はそんなことを思ったことは一度もない。