呪えや呪え
そんな世界が退屈で、


退屈でしかたなかったの。



「きゃははっあそこの電柱まで競争だよっ」

「うん!」



ドン!!

競争をしていただろう小学校くらいの少女があたしに激突した。

「いてぇ…ちゃんと前見な!!!」

「ひっ!ごめんなさい…」




(ああ。つい素が出ちゃった。いけないいけない。一体誰が見てるか分からないんだから)

あたしは泣きそうな少女の横を何も言わずに通り過ぎていった。
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