王子様と秘密の女の子

要はニコッと笑い倒れてきた




『要?!』




要を支えようとしたら手に温かい何かに触れた




それは赤い要の血だった




『ぁ・・・・、これ・・・・』




「気にしないで、僕は柚菜が無事だっただけで嬉しいから。柚菜、これ受けとって?」





要は震える手で紙を渡してきた





『これは楽譜?』





「うん、僕と柚菜だけの音楽。柚菜に渡せて・・よか・・・った」
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