王子様と秘密の女の子
公園に着くと、夜遅い時間ということもあり、人はいなかった
まあこの方が好都合でいいんだけどね。
奥に進み、この公園で1番大きな木に近づいた
由来の情報通り、その木は全体的に光輝いていた
この木はこの街の護神木であり、何かある度にこうやって教えてくれる
私はそっと護神木に手をつき体を寄せ、意識を集中させた
護神木からは一人の少年の意識が飛び込んできた
そしてその少年の悲しい、淋しい気持ちが次々と流れこんできた
私は護神木から体を離し、
『少年の事を教えてくれてありがとう。必ず助けるから・・・・・』
と約束した。