王子様と秘密の女の子
目を開けると、目の前には真っ白な天井が見えた
口には酸素マスクがしてある
首だけを動かし周りを見渡すと、
ピ、ピ、ピ、ピ、
と無機音だけが聞こえた
ああ、私病院にいるんだ
確か三人組に連れていかれて、霊に襲われるんだっけ
そういえば体中が痛いかも・・・・・
ボォーと考えていると、
ガラガラガラ
と扉が空いた
「あっ柚菜ちゃん、目が覚めたんだね」
入って来たのは昔からお世話になっている山口先生だった
先生は一緒にきた看護婦さんに家に電話するように指示した
「柚菜ちゃん、気分はどうかな?」
私は小さく頷いた