王子様と秘密の女の子
第四章
*退院
検査に異常はなく、リハビリも済み、私は予定通りに退院することが出来き、お母さんと一緒に家に帰った
―――自宅
『ただいまぁ〜』
「おお、柚菜。無事に帰ってきたか」
『ただいま、おじいちゃん!』
「心配をおかけしました」
「いや、無事に帰って来てくれてよかった。まだあまり動けなくて疲れているだろう。早く入りなさい」
私はリビングに行くと、そこにはソファーに座っているお兄ちゃんがいた
『お兄ちゃん?!』
「お帰り、柚菜(ニコ)」
お兄ちゃんは優しい笑顔で迎えてくれた
私はギュッと抱きついて、グリグリて額を擦り寄せ、20㌢以上も高いお兄ちゃんを見上げたエヘヘっと笑った
「元気そうでなによりだ。入院したと聞いた時は心臓が止まるかと思ったよ」
『心配してくれてありがとう!もう大丈夫だよ』
「さすが我が孫じゃ!それより学校はどうするんだ?確か明後日が終業式で夏休みに入るが・・・・・・」