俺のためにベルは鳴る
ヘタレな俺の胸のうち
大丈夫…か。



絶対、大丈夫…か。



でも、



「…んなの、わかんねぇよ。」



「っ!!」



そう。



この世に“絶対”なんてあるわけなくて、



“絶対”なんて信じられなくて、



“絶対”なんて…



「……篤志。」



「ん?」



「俺、ぶっちゃけ、マリアに好かれてる自信あるんだ。」



「うん。」



「でも…」



「うん。」



「……こえぇ…よ。」



「………」



俺は怖くて…



ただただ怖くて…



期待するのが…



いや、期待した分、“もしも”が起こったときが、



怖くて怖くて仕方がなくって…

< 14 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop