俺のためにベルは鳴る
入れ。



入れ。入れ。入れ。



「行けっ!!晴矢っ!!」



「おうっ!!」



そして親友の声援にパチッと目を開け、



「ついでに予行練習だぁ!!もうっ、気持ちも一緒に投げちまえっ!!」



気持ち…



「…おうっ!!」



狙いを定めた…



その時、



「「あぁ~!!」」



「は?……なんでっ……えぇ!?」



俺の後ろから聞こえてきたのは、どこかで聞いたことのある2つの声と、親友の素っ頓狂な声。



でも、今の俺にはそんなの関係なくって…




「おっ…オイっ!!晴矢っ!!ストップっ!!」



なぜか焦る親友をシカトし、



大きく振りかぶると、



「マリアァ!!好きだぁ~!!大好きだぁ~!!」



「えっ…」



気持ちと一緒に、賽銭箱に向けて思いっきり小石を放った…

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