俺のためにベルは鳴る
瞬間…



ガランガラァ~ン…



「は?」



「「「あっ…」」」



突然、境内に響き渡った鐘の音。



「外れ…た。」



あまりにもマヌケな音に…



その、あまりにも予想外な結末に…



「外れ…た…。」



俺は力なくぶらんと腕を下ろすと、ポカンと口を開けながら激しく揺れる鐘を見つめた。

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