俺のためにベルは鳴る
でも、そんなボーゼンとする時間なんて、俺には…いや、俺達には残されていないようて…



「くぉらぁぁ~!!クソガキ共~!!」



「は?」
「ヤベっ!!」
「「え?」」



「ギャァァ~!!」



さっきの鐘の音で俺達の存在に気づいたのか、



鬼のような形相でこちらに駆けてくるクソ神主の姿を目の当たりにしてしまった俺は、



思いっきり人差し指を差しながら叫び声をあげた。



「ヤベェ!!篤志っ!!マジ殺られんぞっ!!どーしよ…逃げっ…あぁ~!!」



そしてオロオロしながら勢いよく後ろを振り返った…



瞬間…



「あっ…」



「あっ……あはっ。」



俺の思考回路は一時停止した。

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