俺のためにベルは鳴る
「マリア。」



「ん?」



俺はフワフワの髪の毛に鼻先を擦り付けながら小さく深呼吸すると、



「もう一回、コクっていい?」



「……うん。」



上目づかいで俺を見つめるマリアを、いつもにも増して真剣に見つめた。



「大好き。ずっとずっと、俺の傍にいてください。」



「……はい。」



そして、少しだけ頬を赤く染め、視線を逸らしながらコクリと頷くマリアをギュッと抱きしめると、



「……プレゼント。貰ってい?」



「ん?」



その唇を優しく奪った…。

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