学校一色



私も西条先生みたいになれるかな?


初めての生徒を見渡して無性ににやけてきた。




「高杉先生変な顔してますよー」


私の横にいる朝倉先輩じゃない朝倉先生が言ってきた。


また余計なことを‥
うるさいわ!!


「先生にはわからないですよ」

「生意気だなぁたかりん。
気持ちはわからくないよ

でも‥始めは踏ん張りすぎてもよくねぇぞ」

「え?急にどうしたんですか」

「よくいるんだよ。
始めは張り切って生徒と向かってたけどだんだんついて行けなくなる奴」



そうなんだ‥
やっぱりそう簡単に先生をやるにはいかないんだ‥


「まぁ頑張れよ」


ふって笑っている朝倉先生はなんだかちょっと寂しそうな顔をしていた気がする。



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