甘猫とツンデレ。
「唯ー!どしちゃったん??あんなん祐樹に見せてもらえばよかったのにー!ねー?」
由梨(ユリ)が猫に話を振る。


「あ・・・、気づかなかったんだろ?」

私が無視したの気づいてるくせに。

フォローしてくれる猫の姿が可愛くて、切なかった。

「別に。気づいてたよ」

ほんと最悪。

猫は困ったように微笑んでいる。



怒らないんだ・・・って。

彼の素直さや純粋な部分にふれればふれるほど、あたしは言葉を伝えられなかった。


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