タレントアビリティ
「出るのか?」
「さあ。あの人の行動パターンは俺も分からないんだよね」
「……だろな。あーもしもし能恵さんですか?」
何かを話し始める万。携帯の都合上、能恵の言葉を聞くことが出来ないために、空をぼんやりと眺めながら聞き耳を立てていた。
「すみません空白じゃないです寿岳です。あい? 昼休みですよ? ええはいサボりじゃないですから。で、今何やってます? 暇ですか?」
「……なわけないっしょ」
「暇ですか。はいはい、了解でーす。ちょいとお願いしたいんですけどね、はい、協力してほしいっていうか。手を組みましょうよ、ええ。空白から話を聞きましてですね、あのガキに関して」
暇らしい。いや、きっと無理矢理暇にしていると思いたい。
……自分の時は暇じゃないのに、万の時だけ暇にしないでほしいと思う、何故か。
「あのまあ、はい。何やらこっちのささくれにも引っ掛かってますから、てかいいアイデアがありますから、単刀直入に乗っかってくれませんかね? いや、はい、能恵さんも引っ掛かってますでしょ? そしたら話が早いでしょうに。まあぶっちゃけた話ですと、聞いた範囲だけでそのガキの事を判断してしまえば、叩き直してやろうかなって思いまして」
「さあ。あの人の行動パターンは俺も分からないんだよね」
「……だろな。あーもしもし能恵さんですか?」
何かを話し始める万。携帯の都合上、能恵の言葉を聞くことが出来ないために、空をぼんやりと眺めながら聞き耳を立てていた。
「すみません空白じゃないです寿岳です。あい? 昼休みですよ? ええはいサボりじゃないですから。で、今何やってます? 暇ですか?」
「……なわけないっしょ」
「暇ですか。はいはい、了解でーす。ちょいとお願いしたいんですけどね、はい、協力してほしいっていうか。手を組みましょうよ、ええ。空白から話を聞きましてですね、あのガキに関して」
暇らしい。いや、きっと無理矢理暇にしていると思いたい。
……自分の時は暇じゃないのに、万の時だけ暇にしないでほしいと思う、何故か。
「あのまあ、はい。何やらこっちのささくれにも引っ掛かってますから、てかいいアイデアがありますから、単刀直入に乗っかってくれませんかね? いや、はい、能恵さんも引っ掛かってますでしょ? そしたら話が早いでしょうに。まあぶっちゃけた話ですと、聞いた範囲だけでそのガキの事を判断してしまえば、叩き直してやろうかなって思いまして」