逃避行

だから少し都会な街へ
1人逃避行。

電車がガタガタと
ホームに入ってくる。

人気のないホーム。

飛ぶように電車へと
足を踏み入れた。

ジワリと温かい空気が
電車内から漂ってくる。
指定席に座って、ふと
冷たい鼻に触れると
なんだか笑えてきた。
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