Rain
『いいで。寝るまでここおったるわ。カギある?知香ちゃん寝たら俺帰るから、カギ締めてポストに落としとくわ。危ないやろドア開けっぱなしやったら』











なぁ聖夜?

聖夜の優しいとこが好きやった。

でもそれが嫌いやった。



聖夜はあたしのこと…どう思ってたんかな…?












帰らないでほしいと引きとめてしまったものの、寝るに寝れない。


ベッドのすぐ横には聖夜くんがいるし、変な顔して寝ちゃったらやばいし…





『ぷよぷよしよ!!』


結局言い出したのはあたし。





『俺めっちゃ強いで』

『あたしも強いもん』






そんなこんなでぷよぷよ開始…

あたし達は時間がたつのも忘れて大笑いしながらゲームしていた。






楽しい空気が部屋中に溢れてる。

ずっとこのままでいたい…







そう思っていたその時…聖夜くんの携帯が鳴った。


皮肉にも、その着メロは
Mr.Childrenの《抱きしめたい》だった。









あたしは悟った。

彼女からだと…。
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