Rain
結局その日はご飯を食べただけで聖夜くんはあたしを家まで送ってくれた。


かなり紳士的。



マンションに着いて車をおりたら、あたしがマンションに入るまでちゃんと見届けてくれたりして。



そういう優しいとこがますますいい!!って思った。








ってゆーか…

今日は一体何だったんだろ?


何で急に電話してきたんだろ?



言いたいこと…なかったのかな?






あたしはなにかを期待してたのかもしれない。


もしかしたら聖夜くんが何か言ってくるんじゃないかって。




ばっかみたい。








でもそれからも三日に一回くらいのペースで聖夜くんは仕事が終わるとあたしを食事に誘ってきた。


それが1ヶ月近く続いた。





でも、夏も終わりに近づいていた8月の終わり頃、いつもよく鳴っていた聖夜くんからの電話が三日くらい鳴らなくなった。





どうしたんだろ?



あたしは気になって気になって仕方なかった…。






『そんなに気になるなら電話したらいいやん』



仕事の休憩中に言われた浅田店長からの一言。


本当だ…
考えてる暇あるなら電話したらいいよね。
< 135 / 282 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop