Rain
『てか遠藤さぁ、あんまり無理すんなよ。お前真っ直ぐすぎんねんから。道外した時かなりしんどなると思うで』




道を外した時…?


陸の言葉の意味があたしには分からなかった。



思えばもうこの時から道は外れてたんだよね。



真っ直ぐさが取り柄だったはずのあたしが…壊れてたんだから。







『また何かあったら電話してこいよ』

『うん』



あたしと陸は笑ってバイバイした。



会ってよかったなぁって思った。



陸はあたしの過去を少し知ってるせいか、やっぱり心強かった。



誰かが味方でいてくれるだけで救われた気がした。
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