Rain
『あ、あんな…さっき電話に出た奴…前の女やねん。ごめん』


(゚∀゚)キタ━━━!!

予想的中…。




どうせなら外れてほしかった。





誰だってそうだと思うけど好きになると弱くならない?

言いたいことの半分も言えなかったりして。




あたしそれ。
典型的な“ダメ女”。







『いーよ全然、気にしてないし』



ほら。
こんなこと言いたいわけじゃないのに。


ごめんちゃうわ!!
どうなってんのよ!!


って…本当は言いたかった。







『なんか急に家来てんやん…で、もめてたら携帯鳴って勝手にあいつが出てん』

『そうなんや…』




あたしにはそれしか言えなかった。

だってあたしと聖夜くんは別に付き合ってるわけじゃなかったから。



自分の気持ちは見えていても、聖夜の気持ちは見えてなかった。


そんな状態であたしが何か言える立場ではなかったし…。








『怒ってる…やんな?』


あぁ怒ってるよ!!!
でも言葉はあまのじゃく。



『怒ってないよ』



って…あほやんあたし。
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