Rain
そばにいれば絶対にあたしだけを見てくれるようになる───


きっと…あたしだけを見てくれる。



あたしはそうやっていつも自分で自分を奮い立たせた。






でも、不安な気持ちは消えることのないまま、あたしの心を蝕んでいく。




あたしは…

枕元に置いてあった聖夜の携帯に初めて手をのばしていた。




“してはいけないこと”

それを分かっていながら、してはいけないことをしてた。
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